あわい、ちいさなちいさな、きたい

きょうは静かにおちついて、ふぅふぅと息をして、あせらずにすごしていれば、明日はきみにあえる、ほねばった四角い手があたしをつかんで、なでてくれるでしょ、しっかりと両手で、ばかみたいにふにふにのあたしの手を、きみは笑いながらつつむでしょ、そしてささやくでしょ
わすれてなかった?
わすれてた、とあたしはゆいます、きみがふふんと笑ううつむきがちな顔がみたいから、あたしはうそをつきます、きみの立ち姿にみとれたいがため、きみの背中のまるまりとか、Tシャツからうっすらうきでる肩甲骨とか、肩をすくめた感じとか、ほほの皮膚感とか、じっと見て、それからちゃんと、「あいたかった」とゆいます
そのあとのながい時間、ずっとあたしはきみのもの