下を向いて笑う時の君のこぼれそうにとろとろな口角のゆるさが、とてもすきだ、と思ったよ
薄くひらいた隙間から八重歯のさきっぽがちらりんと光って、まつげのまばらな目のふちがいっきに濃くなって、上品だな、といつも思う
調度よいスツールの高さと、調度よい座高で、あたしは君のそのにっこりを独り占めして、じんじん熱くなる頬を両手で冷やす
そうゆう夜な夜なの時間が、とてもすきだ、と思ったよ