ユミコといいます

高校3年間、ワタクシは「ユミコ」の背中を見て過ごしました、憧れていて追いかけていたということでわなく、ただ名前の関係で必ず席が前後だったゆーことなんですけど、そんな「ユミコ」は5年ほど前から行方知れずで、大都会東京にのみこまれてしまいました、嗚呼ユミコ、大好きだったユミコ、君はワタクシの悪戯によく堪忍袋の緒を切らして、ワタクシの机の中身を机の上に全て出して積み上げるというウザったいことばかりしてくれたね、嗚呼ユミコ、ワタクシがあんまりにも退屈だったものだから、君の頭の上にハードムースなるものをトグロ巻きで乗せたら怒って倍のハードムースを頭に塗りこんでくれたね、おかげで帰り道はお互いハードロックな髪型でもじもじ歩いたね、嗚呼ユミコ、君のジャージがあんまりにも汚れていたから、丸めてバレーボールにして遊んだら、君は初めて喜んでくれたね、君のトスは最高だったよ、嗚呼ユミコ、君はドジっ子だから、ワタクシの鏡を落として割ってしまい、ガンギレされてしょぼくれたこともあったね、次の日までプリプリしているワタクシを見て「しつこー」と笑ったよね、その後げんこつされたこと覚えてるだろうか
君とのどつきどつかれた日々書ききれないよ
中目黒からどこへ行ってしまったの?
嗚呼ユミコ、君の制服のスカートの中からチラチラ見えるショッキングピンクのスパッツが唯一の特徴だなんて、ありえないよ
ユミコを探してします